システム障害を眺めていた

最近、職場で大きな大きな障害がおきた。

いや、起こした。うちのチームが。

金融システムのトラブルはすぐに大障害になる。

おれも夜勤だったし、みんな夜勤頑張っていた。

もう少しで成功した。あと一歩だった。でも、それがなんだ。

ビジネスっていうのは、結果が全て。

どんなに準備をしようが、どんなに可哀想だろうが、

18時間夜勤していようが、自分の作業じゃなかろうが、

ミスは決して、許されないんだ。特に金融の仕事では。

それを身をもって思い知った週末だった。

仕事って大変だよな。

今回の障害だって、うちの会社の責任にされたら、

簡単に会社の経営が傾くだろう。

それくらいでかい障害が、ちょっとのミスで簡単に起きてしまう。

特に今の現場は、人数のわりには抱えているものが巨大すぎる。

本当恐ろしい現場だよ。そのうち、本当におれが起因の障害を起こすんじゃないかな。

そうなる前にトンズラするか、そうならないように勉強を頑張るか。

どっちでもいいけど、どっちにしろ腹を括らなきゃできないな。

おれは今回の障害で自分のやってる作業の怖さを知った。

障害が起きても何もできない、自分の情けなさを知った。

あともう一つ。

会社に依存してちゃダメだってことを知った。

今回みたいな障害は、自分が原因じゃなくても起きる。

自分は何も関係ないけど、別のプロジェクトでこけて

その損害を会社が負担することになったとか。

会社っていうのは、個人だと得られる利益が少ないから、

複数人で集まって大きな利益を手に入れようって仕組みだろ。

だからその分、大きな額のお金が動く。

それは当然だけど、自分ひとり生きていくのに、果たしていくら必要なのか。

何が言いたいかというと、自分で金を稼ぐ能力こそ、

自分が本当に手に入れるべきものなんだってこと。

仕事と、趣味と、あともう一つ。

仕事のように収益性があって、

趣味のように心から楽しんでやれる何か。

それはなんだろう。自分に何ができるだろう。何が好きだろう。

正直今は、全く見えない。

考え続ける必要はある。チャンスを探す必要もある。

でも、焦る必要はない。

今の仕事を一生懸命にやりつつ、

趣味の時間は思い切り楽しみつつ。

今はまだ、仕事も趣味もできないことばかり。

そっちの方がひとまず優先だし、向き合っていけば見えてくるものもあるだろう。

頑張ることだらけだ。でも、やれるのは自分だけ。